こんな症状はありませんか?
- 多飲多尿
- 体重の減少
- 食欲不振
- 嘔吐や下痢
よくある病気について
01慢性腎臓病(CKD)
慢性腎臓病は、腎臓の機能が徐々に劣化し、その結果、腎臓が体内の廃棄物と電解質のバランスを維持する能力を失う状態を指します。症状には多飲多尿、食欲不振、体重減少、嘔吐、下痢が含まれることがあります。慢性腎臓病の治療は、病気の進行を遅らせることに焦点を当て、薬物治療、食事療法、必要に応じて液体療法を含みます。治療は症状を管理し、ペットの生活の質を改善することを目的としていますが、CKDは不可逆的な病態であるため、完全な治癒は期待できません。
02糖尿病
糖尿病は、体内でのインスリンの不足またはインスリンに対する反応の低下によって引き起こされ、血糖値が正常よりも高くなる状態です。主な症状には、過度の飲水と尿量の増加、食欲の増加にもかかわらず体重が減少することが挙げられます。治療には日々のインスリン注射と食事管理が必要で、これにより多くのペットは正常な生活を送ることができます。定期的な血糖レベルのモニタリングが重要で、適切な管理によって合併症を防ぐことが可能です。
03甲状腺機能亢進症(猫)/甲状腺機能低下症(犬)
【甲状腺機能亢進症(猫)】
甲状腺ホルモンの過剰生産により引き起こされる病態で、体重減少、食欲増加、多飲多尿、行動変化などの症状が見られます。治療オプションには薬物療法、外科手術、放射性ヨウ素治療があり、これらによって多くの猫が正常な生活を取り戻すことができます。
【甲状腺機能低下症(犬)】
甲状腺ホルモンが不足することで起こり、体重増加、活力の低下、皮膚と毛皮の問題などが主な症状です。日々の甲状腺ホルモン補充療法により、症状は効果的に管理でき、犬はほぼ正常な生活を送ることが可能になります。
症例について学ぶ
治療方法
腎臓・内分泌科系の病気治療では、まず詳細な診断を行い、病気の原因と症状に基づいて個別の治療計画を立てます。薬物療法、特別な食事療法、場合によってはインスリン注射やホルモン補充療法が含まれます。目的は、病気の進行を遅らせ、ペットの生活の質を向上させることです。定期的なフォローアップと検査で、治療の効果をモニタリングします。
薬物療法
薬物療法では、ペットの症状や病気の種類に応じて特定の薬を使用します。たとえば、高血圧を管理するための薬、腎臓病の進行を遅らせるための薬、甲状腺機能亢進症やアジソン病を治療する薬などがあります。これらの薬は、病気の原因を直接治療するか、症状を緩和してペットの快適さを高めることを目的としています。薬物治療を始める前に、獣医師はその効果と可能な副作用について詳しく説明し、適切な投与量を決定します。
食事療法
食事療法は、腎臓病や糖尿病といった特定の健康問題に対応するために特別に調整された食事を用いる治療方法です。これらの食事は、ペットの健康状態を改善するために必要な栄養素を適切なバランスで提供し、不要な成分を制限します。例えば、腎臓病の場合はリンの量を制限し、糖尿病の場合は炭水化物の種類と量を管理します。適切な食事療法は、ペットの病気の管理に重要な役割を果たし、全体的な健康と幸福に寄与します。
インスリン注射やホルモン補充療法
インスリン注射は、糖尿病を持つペットにとって不可欠な治療法で、ペットの体が必要とするインスリンを補います。糖尿病のペットは体内で十分なインスリンを生産または利用できないため、定期的なインスリン注射が血糖レベルを正常に保つのに必要です。一方、甲状腺機能低下症やアジソン病のような病気では、ホルモン補充療法が行われ、不足しているホルモンを補うことで症状の管理と健康の維持が図られます。これらの治療は、ペットの生活の質を向上させ、より健康的な生活を送るために重要です。
治療の流れ
当院では、まず詳細な問診と検査でペットの状態を正確に診断します。その後、ペットに最適な治療法を選択し、薬物療法、食事療法、またはホルモン療法を含む治療を開始します。治療効果は定期的に評価し、ペットの健康を最良の状態に保つために必要な調整を加えていきます。
STEP01
初めての来院時
初診時には、ペットの健康状態と症状を詳しく把握するために、詳細な問診と基本的な身体検査を行います。ペットの病歴や現在の症状について理解することが重要です。
STEP02
確定診断
初診時には、ペットの健康状態と症状を詳しく把握するために、詳細な問診と基本的な身体検査を行います。ペットの病歴や現在の症状について理解することが重要です。
STEP03
治療の開始
診断結果に基づいて、薬物療法、食事療法、必要に応じてインスリン注射やホルモン補充療法など、ペットに合わせた治療を開始します。治療の目的は、症状を緩和し、ペットの生活の質を向上させることです。
STEP04
治療の評価
治療開始後、定期的にペットの健康状態を評価し、治療の効果をモニタリングします。必要に応じて治療計画の調整を行い、ペットの最善のケアを目指します。
料金表
初診+カルテ登録料 | 2200円 | |
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再診違う科でも一度当院を受診された方はこちらでご案内します | 660円 | |
血圧測定 | 550円 | |
血液検査 | 採血 | 550円 |
CBC | 1210円 | |
生化学検査1項目 | 605円 | |
CRP | 1210円 | |
T4(甲状腺機能)検査 | 3960円 | |
COR(副腎皮質機能)検査※コートロシンなし | 3960円 | |
TBA(肝機能)検査 | 5940円 | |
ACTH刺激試験(院内) | 6160円 | |
超音波検査 | 2200円〜5500円 |
※表示価格はすべて税込です