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6月開沼ニャン太郎ちゃん 胃リンパ腫

こんにちは、熊谷市の森の樹どうぶつ病院と江南森の樹どうぶつ病院です!

今月のMVPは胃リンパ腫治療中の開沼にゃん太郎ちゃんです。

開沼ニャン太郎ちゃん 日本猫

15歳 去勢オス

消化器型リンパ腫

消化器の腫瘍には腺癌、肉腫、リンパ腫などがあり猫ちゃんでは消化器型リンパ腫が最も多いと言われています。

症状としては食欲不振、嘔吐、体重減少、下痢血便などです。

超音波検査検査での形体評価や、内視鏡検査での組織生検、細胞診検査などで診断します。

 

ニャン太郎ちゃんは昨年12月ごろから食欲不振、体重減少(5.6kg→3.5kg)があり、退院にて腸がんではとの診断でセカンドオピニオンとして来院されました。

超音波検査にて胃壁の一部の肥厚を認めました。幽門部から十二指腸への移行はスムーズで閉塞はなく腸に明らかな著変は認められませんでした。確定診断をつけるために内視鏡検査下にて胃の組織生検をご提案しました。

内視鏡検査のご様子

胃壁に潰瘍を認めました。

生検鉗子にて組織生検を実施しました。

胃壁には点状出血が多数認められました。

 

組織病理学的検査の結果、リンパ腫との診断でした。

UW25という抗がん剤プロトコールを開始し食欲もではじめ初診時は3.5kg(5月13日)だった体重も4.2kg(6月14日)まで戻りました。

ニャン太郎ちゃんは現在も抗がん剤の治療を頑張ってくれています!15歳という年齢ですが内視鏡検査を乗り越えて抗がん剤治療をしどんどん快方にむかっているニャン太郎ちゃん、これからも一緒に残りの治療を頑張っていきましょうね!