マラセチア皮膚炎について
2024.05.02/
疾患ブログ
こんにちは、熊谷市の森の樹どうぶつ病院と江南森の樹どうぶつ病院です!
今回はマラセチア性皮膚炎についてお話ししたいと思います。
マラセチアとは真菌いわゆるカビの一種です。犬のマラセチア皮膚炎は、皮膚に常在するマラセチア菌が過剰に増殖することで引き起こされる皮膚疾患です。高温多湿の環境で皮脂過剰の状態が続いたり、アレルギーなどで皮膚のバリア機能が低下すると発症しやすくなります。
主な症状は、
皮膚の赤み、ベタつき、フケ、特有の臭い、皮膚が黒く見える色素沈着など
好発犬種は
皮脂が多いシーズー、パグ、ウェスティーやアトピー性皮膚炎になりやすい柴犬などです。
治療法は
外用薬として抗真菌剤入りのシャンプーでの薬浴やヒビテンスクラブ溶液などの消毒でマラセチア菌の数を減らします。内服の抗真菌薬も併用され、炎症が重度の場合には抗炎症薬を追加することもあります。基礎疾患があればその治療も必要です。
シャンプーは当院のトリミングではもちろん、お家でお願いすることもありますので次回はマラセチア皮膚炎に対するシャンプーのやり方についてお話します!