循環器科

こんな症状はありませんか?

  • 息切れしている
  • 咳をする
  • 毛並みが悪くなった
  • 運動を嫌がる

よくある病気について

01心不全

心不全は、心臓が体全体に血液を効果的に送り出すことができない状態です。これは、心筋症、心臓弁膜症、先天性心疾患など、心臓に影響を与える様々な疾患の結果として発生します。症状には、運動不耐性、息切れ、咳、特に夜間の休息時の呼吸困難が含まれます。進行すると、肺水腫や腹水の蓄積といったより深刻な状態を引き起こすことがあります。治療は、薬物療法で症状を管理し、生活の質を向上させ、寿命を延ばすことを目的としています。

02心筋症

心筋症は、心筋(心臓の筋肉部分)の疾患で、心臓のポンプ機能に影響を及ぼします。拡張型心筋症は心筋が薄く伸び、肥大型心筋症では心筋が異常に厚くなります。特に猫では肥大型心筋症が一般的で、心不全や血栓症のリスクを高めます。治療には、心臓の負担を減らす薬物や血液の流れを改善する薬物が用いられ、定期的なモニタリングが必要です。

03弁膜症

弁膜症は、心臓の弁の障害により血液の逆流が起こる疾患です。特に犬で見られ、年齢とともに発症率が高まります。逆流により心臓は血液を効率的に送り出すためにより一層働く必要があり、結果的に心不全へと進行することがあります。治療は、心臓の負担を軽減する薬物療法や生活の質の向上を目指し、重症例では外科手術が検討されることもあります。

治療方法

循環器科系の病気の治療には、まず詳細な診断を行い、心臓や血管に影響を及ぼす疾患の原因を特定します。治療は、薬物療法、運動管理、食事療法、必要に応じて外科手術を含みます。目的は、病気の進行を遅らせ、ペットの生活の質を向上させることです。定期的なフォローアップと状態のモニタリングが重要となります。

専門医のアドバイスを頂きながら治療方針を決めていきます。
専門医のご紹介はこちらのページをご覧ください。

薬物療法

薬物療法は循環器系の病気を持つペットにとって基本的な治療法です。心臓のポンプ機能をサポートする薬、血圧を下げる薬、体内の余分な水分を排出する利尿剤など、病状に合わせた薬が処方されます。これらの薬は、心臓への負担を減らし、呼吸を楽にし、ペットの快適さと活動レベルを向上させることを目的としています。獣医師の指示に従って正確に投与することが重要です。

運動管理や食事療法

運動管理と食事療法は、ペットの循環器系の健康を維持するために重要な役割を果たします。過度の運動は心臓に負担をかけるため、適度な運動量を維持することが推奨されます。食事療法では、低塩分の食事が心臓病を持つペットには一般的に勧められます。これは、体内の水分バランスを調整し、血圧を管理するのに役立ちます。獣医師は、ペットの健康状態に基づいて、個別の食事計画と運動計画を提案します。

外科手術

一部の循環器系の疾患では、薬物療法やライフスタイルの変更だけでは十分な効果が得られない場合、外科手術が選択されることがあります。手術は、心臓の構造的な問題を修正することを目的とし、例えば、先天性心疾患の修復や心臓弁の問題を解決するために行われます。外科手術はリスクを伴うものの、適切なケースではペットの生活の質を大きく改善し、寿命を延ばすことが可能です。

二次診療施設へのご紹介をさせていただきます。

治療の流れ

当院での循環器系の治療は、詳細な診断から始まり、内科療法による治療を進め、ペットの状態を定期的にモニタリングします。治療が安定期に入ると、長期的な健康管理と定期的なフォローに重点を置いて、ペットの健康をサポートします。

STEP01

初めての来院時
はじめに、ペットの症状を詳しく聞き取り、身体検査を行います。必要に応じて血液検査、心電図、エコーなどの診断検査を実施し、正確な診断を目指します。

STEP02

内科療法の場合
診断に基づき、薬物療法や食事療法を含む内科的治療を開始します。これには、心臓の負担を軽減し、症状を管理するための薬が含まれることがあります。

STEP03

定期的なモニタリング
治療開始後は、ペットの反応を評価し、治療の有効性を確認するために定期的な健診が必要です。これにより、治療計画の適切な調整が可能になります。

STEP04

治療の安定期
治療が効果を示し、ペットの状態が安定したら、長期的な管理とモニタリングに移行します。定期的な健診で、病気の再発や進行を予防します。

料金表

初診 1100円
再診違う科でも一度当院を受診された方はこちらでご案内します 550円
血圧測定 550円
心電図検査 2200円
レントゲン検査 1枚2750円+読影料1650円
心臓超音波検査 5500円

※表示価格はすべて税込です