高野ショコラちゃん 腹腔鏡下避妊手術
2025.02.05/
MVP (Morinoki Valiant Pet)
こんにちは、熊谷市の森の樹どうぶつ病院と江南森の樹どうぶつ病院です!
記念すべき2025年初めてのMVPは腹腔鏡下にて避妊手術を実施しました高野ショコラちゃんです。
高野ショコラちゃん
チワワ 女の子 7ヶ月齢 体重2.0kg
腹腔鏡下避妊手術(卵巣子宮摘出術)
避妊手術のメリットについて詳しくはこちらhttps://morinoki.info/blog/2024/0316_3461/をご覧ください!
当院では開腹術(お腹を3cmほど切り開いて行う術式)と腹腔鏡下(カメラと鉗子分の0.3〜0.5cmの孔を2〜3箇所空けて行う術式)の2種類の手術の種類をご準備しています。
ショコラちゃんのご家族はショコラちゃんの負担軽減を第一に考えてくださり、より手術の傷を小さく、痛みを最小限にし、日帰りで手術ができる腹腔鏡下での避妊手術を選択されました。
手術当日のご様子です〜
手術当日は9:00に来院していただき、身体検査を実施。
早速血管を確保して朝絶食でいらしているので点滴を開始しました。
11:30から麻酔導入を開始し、腹腔鏡下卵巣子宮摘出術と遺残乳歯の抜歯(3本)を実施しました。
臍上と下にそれぞれ3mmの切開を2箇所、恥骨前縁に5mmの切開をしトロッカーを設置しました。
トロッカー設置中のご様子
カメラでお腹の中の横隔膜ヘルニアの有無の確認をしたあと、横隔膜越しの心臓や、肝臓、脾臓、腎臓、膀胱、腸を確認しました。
横隔膜のご様子
それぞれのトロッカーから鉗子、カメラ、高周波電気メスを腹腔内に挿入します。
卵巣動静脈と卵巣間膜を高周波電気メスで止血切開をし、5mmの切開部から卵巣と子宮を牽引し子宮体の切除と摘出を実施しました。
卵巣頸部を鉗子で牽引し高周波電気メスによって止血と切開をしているご様子
13:00まえには終了し麻酔から覚めてくれ、
14:00ごろには術後にもかかわらず尻尾をふってくれました
実際の術創のご様子です。開腹術で予想されるおおよその切開線が赤線になります。
18:00ご家族にお迎えに来てもらい退院となりました。
麻酔後で少し眠そうな様子はありましたが21:00ごろにはいつものショコラちゃんでご飯も完食しお家でゆっくり過ごせたとのご家族による後日談を頂いています。
いつも尻尾をふって近づいていてきてくれるかわいいかわいいショコラちゃん腹腔鏡下避妊手術と乳歯抜歯頑張りました!
術後1週間のご様子