猫甲状腺機能亢進症
2024.12.06/
疾患ブログ
こんにちは、熊谷市の森の樹どうぶつ病院と江南森の樹どうぶつ病院です!
今回は猫ちゃんの甲状腺機能亢進症についてお話しします。
甲状腺機能亢進症とは内分泌疾患で、甲状腺の腺腫、腺癌あるいは結節性過形成により、甲状腺ホルモンが過剰分泌されて起こります。
<症状>
◻︎体重減少(よく食べるのに痩せる)
◻︎多食または食欲不振
◻︎消化器症状(嘔吐、下痢)
◻︎多飲、多尿
◻︎元気消沈、興奮(ワーワー大きい声で鳴くなど)、脱毛、涼しい場所を好むこともあります
◻︎重度の場合ショックを起こし命に関わることもあります
高血圧により網膜剥離を起こし失明、瞳孔散大などの症状で来院されることもあります。
<診断>
T4甲状腺ホルモン値の測定院内検査機器で測定可能です。
症状に応じで甲状腺血圧検査、血圧測定や眼底検査を追加することもあります。
<治療>
チアマゾール経口薬の投与。
定期的に甲状腺ホルモン値を測定し、投薬量を調整します。
内服が適切に投与され治療に反応があれば、症状は改善します。
ただし、治療は生涯にわたって続ける必要があります。
腎疾患や循環器疾患などの併発により予後が左右されます。
怒りっぽくなった、よくワーワー鳴くようになった、歳だから痩せてきたのかも、目が見えてないかも?
など甲状腺機能亢進症は様々な主訴で来院されます。気になる症状があれば早めのどうぶつ病院への受診をお勧めします。
いつでもお気軽にご相談くださいね☆