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椎間板ヘルニアについて
2024.07.06/ 疾患ブログ

こんにちは、熊谷市の森の樹どうぶつ病院と江南森の樹どうぶつ病院です!

今回は麻痺、椎間板ヘルニアについてお話ししたいと思います。

突然触ると痛がる、歩けない、立てないもしかしたら椎間板ヘルニアかもしれません。

犬の椎間板ヘルニアは、椎間板の変性や損傷により、椎間板の一部が脊髄や神経を圧迫する状態を指します。

<椎間板の役割>
椎間板は、脊椎の各椎骨の間に位置する軟骨性の構造物で、クッションのような役割を果たし、脊椎にかかる衝撃を吸収します。

 

<原因
遺伝的要因:特定の犬種ダックスフンド、コーギー、ペキニーズ、シーズーなど
外傷:落下や激しい運動などによる外傷が椎間板にダメージを与えることがあります

椎間板が突出(ヘルニア)することで脊髄を損傷し痛みや麻痺をひき起こします。

<診断>

神経学的検査:姿勢反応、脊髄反射、脳神経学的検査を実施し麻痺の程度や病変部の位置を予想します。
画像診断: X線、MRI、CTスキャンなどを使用して椎間板や脊髄の状態を詳細に評価します。

<グレード分類と治療>

 

<治療>

保存療法:グレード1〜2の場合には安静、鎮痛薬、抗炎症薬、レーザー治療、鍼治療、理学療法などを組み合わせて治療します。
外科療法:グレード3〜5の場合には手術による椎間板の圧迫除去が必要です。

 

椎間板ヘルニアは早期の治療が大切です。気になる症状があればお気軽にご相談くださいね。