避妊手術について
2024.03.16/
疾患ブログ
こんにちは!籠原駅近く熊谷市の森の樹どうぶつ病院と江南森の樹どうぶつ病院です!
今回は、わんちゃんの避妊手術で予防できる病気についてご紹介します。
おうちの子の手術をするか迷っている方はぜひご一読ください。
①乳腺腫瘍
女の子のわんちゃんの腫瘍の中で、1番多いのが乳腺腫瘍です。
避妊していない女の子のおよそ4頭に1頭が乳腺腫瘍になると言われています。
わんちゃんの乳腺腫瘍は50%が悪性、50%が良性です。
悪性のものはリンパ節や肺、肝臓に転移することもあります。
最初の発情の前に避妊手術をすることで、乳腺腫瘍の発生率を1%以下に抑えることができます。
②卵巣、子宮の腫瘍
頻度は乳腺腫瘍ほど多くはありませんが、卵巣や子宮にも腫瘍ができることがあります。
発情に似た兆候が長期間続きます。
③子宮内膜炎、子宮蓄膿症
妊娠、出産を経験していないわんちゃんの子宮に細菌感染が起こり、炎症が起きたり膿がたまったりする病気です。
陰部から出血すると、血尿と間違われることも少なくありません。
蓄膿症はホルモン異常のために多飲多尿、下痢などの症状で気づかれることもあります。
放っておくと合併症を起こして命に関わることも多い病気です。
治療は内膜炎では投薬治療もできますが、蓄膿症は外科手術が第一選択になります。
④腟脱、子宮脱
陰部から、膣や子宮の一部が出てきてしまう病気です。
表面が粘膜なので乾いてしまうと感染が起きやすいので早めの対処が必要です。
避妊手術を行うことで、予防できる病気をご紹介しました。
女の子の手術は開腹して子宮と卵巣を摘出する手術になりますので、男の子よりリスクは高くなります。
また、術後は体質的に太りやすくなるため体重管理も必要になってきます。
当院では、手術だけでなく術後のケア、例えばダイエットプランをたてるお手伝いもできますので、お気軽にご相談ください!